塩ビ筒
本製品は、軽量かつ耐薬品性に優れた塩ビ（ポリ塩化ビニル）素材を用いた円筒形パーツです。一般的なパイプ用途のみならず、特定の装置や機構のカバー・ホルダーとしての役割も担う機械加工部品であり、NC旋盤による加工後、手作業による仕上げが施されています。
1. 面取り加工による安全性と操作性の向上
筒の開口部には面取り加工が施されており、手やパーツを挿入する際の引っかかりや傷のリスクを軽減しています。特に塩ビ素材は切削面が鋭利になりやすいため、加工後の面取りは機能性と安全性を両立させる重要な工程です。
2. 溝付き形状と手作業仕上げ
上部の開口部には小さなノッチ（溝）が設けられており、内部に組み込まれる他部品との位置決めや、通線・通気などの用途が想定されます。このような部分にはNC旋盤による加工だけでなく、手作業での微調整が加えられており、1点ずつ確実な精度が保証されています。
3. 塩ビ素材の特性を活かした機能設計
塩ビは耐水性・耐薬品性に優れた素材であり、電気絶縁性もあるため、電子機器や流体制御機器の保護パーツとしても多用されています。本製品においても、軽量ながら十分な強度を持ち、使用環境に合わせた柔軟な加工が可能となっています。
このように、塩ビ筒は単なるパイプ形状に留まらず、手作業による丁寧な仕上げと細部設計によって、多用途に対応できる機能性部品として製作されています。NCと手加工の融合による高品質な仕上がりが、製品全体の信頼性を支えています。
