B-6 出口本体

真鍮製 出口本体パーツ

本製品は、真鍮素材を使用し、NC旋盤加工によって製作された筒型の出口部品です。見た目はシンプルながら、内部構造と形状が複雑で、芯ずれを伴う横穴加工上部の円錐形状など、高度な加工技術が要求される構成となっています。


1. NC加工による複合形状の削り出し

外形および内径ねじ部は、NC旋盤により高精度な切削加工が施されています。真鍮は切削性に優れていますが、反面、工具ビビリや熱変形により形状が乱れやすいため、切削条件や工具寿命の管理が重要です。


2. 芯がずれた側面穴の高難度加工

本体側面には、中心軸からずらした位置に斜め方向のねじ付き穴が加工されています。このような加工は、複数軸の同期制御専用治具による固定と再基準出しが必要です。穴のズレ量や傾斜角を正確にコントロールすることで、機能性と美観の両立が図られています。


3. 上面の緩やかな円錐形状

本体上部には、ゆるやかに立ち上がる円錐面が成形されており、見た目の美しさと操作性の向上に寄与しています。この形状もNC旋盤による制御で、送り量の微調整を繰り返しながら、滑らかな曲面へと仕上げられています。


4. 真鍮の特性を活かした仕上がり

素材の特性を最大限に活かすため、バリ処理や表面の最終仕上げにも丁寧な手作業が加えられており、滑らかで光沢のある美しい外観が保たれています。


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