アクリル製 バーバルブ
本製品は、透明アクリル素材をベースにマシニングセンターによる高精度加工と、溶着・研磨仕上げを組み合わせて製作された特殊流体部品です。精密な流路設計と複雑な構造を一体化しつつ、透明性と機能性を両立した意匠性の高いパーツに仕上がっています。



1. マシニングによる複雑形状の一体加工
本体は板状のアクリルから、マシニングセンターで全体形状を一体削り出ししています。内部には複数の通路・穴・ねじ部・凹部が連続して配置されており、非常に高い精度と工具経路制御が求められます。透明アクリルは加工時に発熱やクラックが発生しやすいため、工具の送り速度・回転数・冷却条件を最適化しながら丁寧に切削されています。
2. パーツ接合にアクリル溶着技術を使用
構造上、内部に複雑な流路や空間を持つ本体には、複数パーツをアクリル溶着により一体化する技術が用いられています。透明度を損なわず、接合面の段差や気泡が出ないように精密な位置決めと圧着時間や圧着強度の調整が不可欠です。
3. 透明仕上げのための研磨処理
最終工程では、全面にわたる研磨処理(バフ研磨)が施されており、アクリル特有の美しい透明感が再現されています。切削面や溶着面を含めて均一に透明度を高めることで、流体の可視化・検査用途などにも対応できる完成度に仕上がっています。
設計・加工・接着・仕上げまで、全工程において職人技が求められるアクリル製高精度バルブ。
その透明感は、品質と技術力の証でもあります。
用途や設計図に応じたカスタムオーダーも可能です。お気軽にご相談ください。