T-MC 本体

真鍮製 ドラフトタワー(飲料機器用)

本製品は業務用飲料機器の中心部に使用される真鍮製のドラフトタワーです。全長(L=300)の円筒形状で、内部機構を収納しつつ、外部パーツとの接続にも対応する複合的な構造を持っています。


1. 長尺真鍮パイプの加工精度確保

長尺の真鍮パイプは、NC旋盤による端面加工やねじ切り加工が施され、両端の精度を確保しています。特に、ねじ部は機器の気密性と嵌合性に関わる重要部位であり、寸法公差・表面仕上げともに高精度が求められます。長物加工では反りや振れが出やすいため、加工中の支持方法(固定治具や芯押し)に工夫が必要です。


2. 横穴と開口部のNC加工

ハンドル取付用の横軸が稼働する横穴が空けられており、その位置精度がポイントです。中央には開口部が設けられており、これはNC旋盤によって加工され、手作業でバリ取りや仕上げが施されています。開口部は内部構造の組み込みやメンテナンスを前提とした設計です。


3. 真鍮の光沢と外観品質

本体は真鍮ならではの美しい金色の光沢を持ち、外観品質も重視されています。傷や加工痕を極力抑えるよう、段取りや工具選定にも気を配り、最終的には手磨きにより滑らかに仕上げられています。

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