W-7・W-10 蓋
本製品は、パイプやシャフトなどの固定・保持を目的とした真鍮製のリング部品です。全体はNC旋盤によって精密に切削されており、外観の美しさと機能性を両立した設計が特徴です。内部構造に施された裏面溝加工が、機構的に非常に重要な役割を果たします。


1. 真鍮の素材特性と美観
真鍮は、高い切削性・耐食性・美しい光沢を持つ金属素材であり、装飾性と実用性の両方を備えた部品に最適です。本製品でも、表面の研磨仕上げにより金属本来の光沢が活かされており、外観部品としても十分な質感を持っています。
2. 裏側の溝加工に要注意
画像に見られるように、裏面には複数の溝加工(段付き・円形・ネジ穴付きなど)が施されており、また、2か所にピンが撃ち込まれています。この加工は、回転防止·位置決め機能の役割を担っており、溝の深さ・幅・角のR処理が非常に重要です。NC旋盤によって、内外の同心度や平面度を崩さずにこれらを成形しています。
3. 側面ネジによる締結機能
側面には横ネジ穴が加工されており、イモネジなどでの締結や仮止めが可能です。溝との連携によって、パーツ同士の組付け精度と安定性が向上します。
4. 応用性の高いデザイン構造
外観はシンプルなリング形状ながら、内面構造に複数の機能を持たせた設計となっており、部品単体としてだけでなく、他の機構部との組み合わせに対応できるユニバーサルな部品として活用されています。
このように本製品は、NC旋盤加工によって裏面の細部まで意図通りに制御された高品質な真鍮製リングであり、工業用・機械装置・医療機器など、さまざまな分野での使用が可能です。