ND-8W シャンク取付部

真鍮製 テーパー&R複合ブロック

本製品は、真鍮素材を使用し、マシニング加工とボール盤加工を組み合わせて製作された特殊形状のブロックパーツです。全体に施された独特なテーパー形状とR加工が特徴で、外観・機能ともに高精度を求められる製品です。


1. 曲面と角Rの高精度マシニング加工

この製品の最大の特徴は、角部の丸み(R加工)と滑らかなテーパー面が一体となっている点です。R形状は見た目以上に加工が難しく、工具の入り方や送り速度、回転数を最適化しないと、バリや段差が生じやすくなります。全体の形状を崩さず、滑らかに仕上げるためには多軸制御による複合加工精密な段取りが不可欠です。


2. 側面のテーパー加工と均一性

側面には一定角度で絞られたテーパー形状が施されており、この加工もまた高い精度が求められます。切削中に微妙な振動や芯ズレが発生すると、面にムラや波が出てしまいます。そのため、本製品では高剛性の固定治具剛性の高い工具を用い、加工条件を細かく調整しながら仕上げられています。


3. 多方向からの穴あけと位置決め精度

上面・側面には複数のタップ穴および貫通穴が施されており、ボール盤による正確な穴あけ加工が行われています。各穴はねじ部の深さや芯合わせ精度も重視され、組立てや取り付け時のズレやガタつきを防ぐため、位置決め基準に基づいた加工プログラムが活用されています。


4. 真鍮加工ならではの注意点と対応

真鍮は加工性の高い素材ですが、熱による寸法変化や切粉の巻き込みが起きやすいため、切削時には工具の逃げ角や潤滑状態にも注意が必要です。本製品ではそうしたリスクに対応するため、切削油の選定や工具摩耗の管理も行われており、量産においても安定した品質が保たれています。

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